一知半解なれども一筆言上

山本七平マンセーブログ。不定期更新。

私が山本七平(-左翼に嫌われた男-)に惚れ込んでいる理由

私が、心酔する山本七平先生(以下敬称略)の著作(といっても「日本人とユダヤ人」の著者はイザヤ・ベンダサンであるが)と出会ったのは、もう20年以上昔のこととなるが、それから社会人になるまで残念なことに山本七平の著名で書かれた他の著作に目を通したことがなかったんですね。

しかしながら、インターネットでいろいろ日本の戦争責任や特亜との歴史問題に触れているうちに、自分が戦前の日本について、ろくな知識がないことを痛感するようになったわけでして。

私が学校で習った歴史教育はと言えば、今でいえば自虐史観と言われるもので、当時はあまり深く考えずに、日本も随分悪いことしていたんだなぁと思っていただけでしたが、それでも、日本だけが悪かったのか?という疑問は常に頭の隅にあったなぁ。

その程度の知識で、いわゆるネット右翼の「日本は悪くない」史観に触れたものですから、結構その時はそれなりに衝撃を受けましたね。今まで受けていた歴史教育は何だったのか?と。

かといって、ネット右翼の歴史観をまるきり信用しているわけではありません。むろん、左翼の歴史観に比べれば妥当性はあると思われるものの、戦前の日本が酷いことを行った事実はあると思ってますので。

ただ、左右両方の主張を見ていて、左は日本軍の悪行を強調するばかり、右はそれを否定してばかりしているような気がしてなりませんでした。

そこで、まず自分自身が、戦前や戦中の資料を勉強しなければならないと思い、アマゾンで書評をみていたところ、山本七平の著作が、非常に評価が高いことに気づいて、高校生以来久しぶりに彼の著作を読んでみたわけです。

そこで読んだのが、主に次の4冊。

私の中の日本軍
私の中の日本軍 (上) (文春文庫 (306‐1))私の中の日本軍 (上) (文春文庫 (306‐1))
(1983/01)
山本 七平

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ある異常体験者の偏見
ある異常体験者の偏見 (文春文庫)ある異常体験者の偏見 (文春文庫)
(1988/08)
山本 七平

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日本はなぜ敗れるのか
日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)
(2004/03)
山本 七平

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一下級将校の見た帝国陸軍
一下級将校の見た帝国陸軍 (文春文庫)一下級将校の見た帝国陸軍 (文春文庫)
(1987/08)
山本 七平

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これらの本を読んで、今まで、左翼(右翼も含む)の言動について、自分が感じていたもののどう表現していいか分からなかったことを、山本七平が見事にわかりやすく分析・批評しているのには、ある種の感動すらおぼえました。目からうろこが落ちたといっても過言ではありません。

彼の著作を読んでいてとにかく感じたのは、

・日本陸軍下級将校としてフィリピンのジャングルを彷徨い、戦犯収容所に収容されたという苦難の経験に裏打ちされた「説得力の強さ」

・今に至るまではびこる日本軍への誤解や偏見により、戦争の実態が歪められている事への「憤り」「危機感」

・分析する際に徹底的に行われた「緻密な論理構成」「思考の跡」

・自己も信じない基準を平気で他人に強要する人びとへの「怒り」

そういったものが読んでいると、ひしひしと伝わってきます。

彼の分析を通して、改めて左翼の人びとを見てみると、おかしなことに「戦前の軍国主義を支持・礼讃した人びと」といろんな点で共通項が浮かび上がってきます。いわば、戦前軍国主義を信奉した人が、戦後は一転して日本国憲法を信奉している不気味さとでもいうのでしょうか。

まあ、私がこう書いていても、山本七平を読んだことのない方はわからないと思います。今後、そういったことについて、このブログ上で、彼の記述を引用しながら紹介していこうと考えていますのでご期待ください。

さて、最後に、山本七平に対する批判について触れておきましょう。
当然のことですが、こうした山本七平の的を得たご指摘に怒っているのが、完膚なきまでにその正体を暴かれ、論破されてしまった左翼の方々。今現在に至るまで、山本七平に対する誹謗中傷を見かけることができます。

特に多いのが、「日本人とユダヤ人」について、ユダヤ人と偽って書いたことに対する非難と、その記述内容の間違い等を指摘して、山本七平のことを嘘吐きとかペテン師呼ばわりするケースですね。

実際、私も過去に村野瀬さんのブログ「村野瀬玲奈の秘書課広報室」のコメント欄上で、慰安婦問題を巡って以下↓の警句を「日本人とユダヤ人」から引用したところ、Apemanさんという方と、この警句を巡って議論する羽目になったことがありました。


「朝鮮戦争は、日米の資本家が(もうけるため)たくらんだものである」と平気でいう進歩的文化人がいる。ああ何と無神経な人よ。そして世間知らずのお坊っちゃんよ。「日本人自身もそれを認めている」となったら一体どうなるのだ。その言葉が、あなたの子をアウシュヴィッツに送らないとだれが保証してくれよう。
これに加えて絶対に忘れてはならないことがある。朝鮮人は口を開けば、日本人は朝鮮戦争で今日の繁栄をきずいたという。この言葉が事実であろうと、なかろうと、安易に聞き流してはいけない。
日本人とユダヤ人/しのびよる日本人への迫害の章より引用】

私とApemanさんとのその時の議論について興味のある方は、彼のブログ「Apes! Not Monkeys! はてな別館」の下記URL↓を参照してください。 (我ながらかなり泥試合を演じてます。反省デス…orz)
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20071208/p1#c1197993103
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080105/p5


彼と議論している時も、とにかく山本七平の主張は否定してやる!という強烈な意思を感じたものです。そういう態度を彼らがとるのは、やはり彼ら左翼にとって、山本七平という人物は都合の悪い存在であるからではないかと私は推測しているのですがね。

とりあえず今日はこの辺で。ではまた。 


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コメント

>世間知らずの裁判官の判決は困った物です。

ほんとにそうですね。下級の裁判庁におかしなのが多いですね。高松高裁の靖国参拝訴訟なんか典型ですよね。しかし、百人斬り裁判なんか最高裁の判断もおかしかったような気がしますが。

しかし、こうした問題を起こす連中って、”当たり屋”のように問題を起こして世間の注目を集めるとか、おかしな訴訟を起こして有利な判決を貰えば自分の主張が世間に通ったと勘違いしているのでしょうか?騒いで注目を浴びれば浴びるほど、「痛い」ということにどうして気が付かないんだろう…。

  • 2008/03/16(日) 00:14:52 |
  • URL |
  • 一知半解男 #-
  • [編集]

そろそろノーパソが御臨終になる仮)山田二郎です。

こんばんわです、一知半解男さま。

考えようによっては、あの手の教師達は戦後教育の被害者とも捉えられます。下手に頭がいい(?)せいか、教えられた事をしっかりと覚え込むのは良いのですが、現実よりも理想や教えられた事を基準に対処しようとする為に、いま取るべき対応を外してしまう傾向にあります。またマスコミや周囲の大人も、この手の教師の行動や学生の無分別な行動を煽っていた面もあり、どうしても教師がこういった傾向に陥りやすい土壌があったのでしょうね。
まあ、個人的には間違った行動をしたとは言え、一本気な教師達なんで擁護してやりたい気持ちもあるのですが、公務員特有の過剰な権利保護に甘えているだけにも見えますし、難しい所です。

それにしても、いつもながら世間知らずの裁判官の判決は困った物です。これだと教師や公務員は、好き勝手にやってもお咎め無しと言う事になってしまうのが、わからないのでしょうかね。(高裁・最高裁では、ひっくり返るでしょうが)

  • 2008/03/14(金) 23:54:34 |
  • URL |
  • 仮)山田二郎 #-
  • [編集]

仮)山田二郎さま、こんばんは。リンク先読ませていただきました。
う~ん、頭が痛くなってきますね。討論お疲れ様でした。
東西南北さんは、お玉さん処でよくお見かけするので存じてましたが、やっぱりね!というような主張でしたな。

私も、あの問題については、単純に「反対だろうと公の場では職務に服すべし」と思うのみです。その程度のことすらわきまえない教師がのさばっているから、日本の教育が崩壊するのも当然なのかもしれませんね。
私から見れば、彼らは”当たり屋”そのものにしか見えません。

しかし、どうしてああいう教師どもが発生したのか?ということは考えて見る必要があるような気がします。外国では、そんな教師がいるのでしょうか?日本だけだとしたらその理由を知りたいものです。

  • 2008/03/14(金) 22:24:40 |
  • URL |
  • 一知半解男 #-
  • [編集]

住民税の為に、無駄遣いできない仮)山田二郎です。

ずばずばと本質を突かれた事でパニックをおこして攻撃的になるのは、人間として仕方ない事かも知れませんが、最終的に排除と言う事でしか決着できないのであれば、それこそ「戦前の軍国主義を支持・礼讃した人びと」と同じでしょうね。
また、現在左翼が嫌がられている一因に、戦後一貫して言論封殺の側に立っていたのが、左翼側だと言う事を皆が気づき始めている事も、こういった方々は気がつかないのでしょうか?

不毛な論争と言えば、私がいじっていた方々なんかは討論レベルは低いですが、いわゆる左翼(共産党)の典型的な思考方法なので、参考がてらに見てやって下さい。
http://blog.goo.ne.jp/urmt/d/20080303

  • 2008/03/14(金) 19:35:27 |
  • URL |
  • 仮)山田二郎 #-
  • [編集]

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「一知半解知らずに劣れり」な自分ではありますが、「物言わぬは腹ふくるるわざなり」…と、かの兼好法師も仰っておりますので、ワタクシもブログでコソーリとモノ申します。
一知半解なるがゆえに、自らの言葉で恥を晒すのを控え、主に山本七平の言葉を借用しつつ書き綴ってゆきたいと思ふのでアリマス。宜しくメカドック!!
日々のツイートを集めた別館「一知半解なれども一筆言上」~半可通のひとり言~↓もよろしゅう。

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