一知半解なれども一筆言上

山本七平マンセーブログ。不定期更新。

昔から「機能&経済」至上主義だった日本人

今回は、前回の記事「”ひとりよがり”がユダヤを破滅させた。翻って日本はどうか?」の続きです。
日本は成功するが故に、嫉妬の対象になっていることは、前回ご紹介した山本七平の記述でお分かりいただけたかと思います。

そこで、今回は、それでは日本は、一体どう対処したらよいのか?と浮かぶ疑問について、「危機の日本人」から山本七平のサジェスチョンの部分を紹介していきたいと思います。

危機の日本人 (角川oneテーマ21)危機の日本人 (角川oneテーマ21)
(2006/04)
山本 七平

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◆思想や宗教の商品化

日本人の具体的価値を重視する傾向は、当然に経済性の重視になる。

『人鏡論(註1)』で道無斎が神・儒・仏を嘲笑しているのは、彼らがその「思想」や「教え」乃至は「秘伝」そのものに価値を置かず、それが「売れる」という点、すなわち経済性に価値を置いている点がある。

(註1)…徳川時代に広く読まれた著作者不明の本。殆どが「神・儒・仏はフィクションで人間万事カネの世の中」を論証することに費やされた娯楽本。

こうなれば当然に、買えるものしか相手にしない。

いわば宗教や思想の商品化で、その意味では「商業左翼」と同じであり、そしてこの商品化が、身分・地位・結婚・医師や技能士の資格にまで及んでいる点である。

これは別の表現でいえば宗教や思想も売れるがゆえに価値があるのであり、売れなければ価値はない
「商業左翼」とはもちろん嘲笑の言葉だが、道無斎が笑った対象はその中世版である。

これを別の面から見れば日本人は、直接的に機能しないものは評価しない、機能するものは高く評価するという伝統が古くからあるということである。

これは機能至上主義と言ってよい。

これを姜[カンハン](註2)は二つの面から指摘している。

(註2)…豊臣秀吉の朝鮮侵略のおりに捕らえられた朝鮮の儒学者。日本での幽閉滞在中の生活を記録に書き記し、三年後帰国した姜は「看羊録」と名付けた記録を刊行した。藤原惺窩らと交流があった。

一つは何事であれ「天下一」となれば評価され、それが材木を縛る天下一でもよいのである。

また各大名はあらゆる技能者を集めている。
役に立つ兵書を読ますため「物読み坊主」も集めている。
だがこの「物読み坊主」が直接には何の機能もしない理気論や礼論を読みかつ論ずれば、すぐに失職であろう。

さらに小銃だが、韓国ではこれを鳥銃といい、前述のように対馬の宗氏から手に入れていたのに、何の興味も示さなかった。

ところが日本人は、この方が機能するとなると、たちまちその製造技術を覚え、あっという間に量産して国中にその妙手が生ずる。

さらに姜日本人の異国の品物に対する異常なほどの好奇心を指摘している。

この機能主義と異国への好奇心が一体化したとき、非常に危険な存在となると見たのがゴローニン(註3)オールコック(註4)である。

(註3)…ロシア帝国(ロマノフ朝)の海軍軍人、探検家。wiki参照。
(註4)…イギリスの医者、外交官。初代駐日総領事、同公使を務めた。wiki参照。

産業革命後の機械と技術は直接に役に立つと見れば、異常な好奇心をもってこれを導入し、すぐさま習得すると共に、その機械をつくり出す。

いわば対外的好奇心と、機能主義と、宗教でも主義でも教義でも商品化するという経済至上主義とが一体化すれば、確かに危険な競争者となるであろう。

それは日本人自らが気がつかないだけで、幕末に日本に来たゴローニンにもオールコックにも、はっきりと見えたことであった。

◆カネが無限の効用を持つ社会

機能至上主義と経済至上主義とが結びつけば、すべてが産業化する。

前にあるベンチャー・ビジネスの会合で、有名なソフト産業の社長が次のような面白いことをいった。

「一次産業、二次産業、三次産業という分け方は正しくないと思います。

問屋・小売店など、またごく普通のサービス業や娯楽業、さらにわれわれのような仕事を第三次産業と呼ぶなら、私大を経営する学校屋、塾、予備校など教育屋は第四次産業、このほかに情緒を売るのが第五次産業、宗教が第六次産業で、利益率は六、五、四、三の順ですな」と。

このとき、「いや、政治産業も入れるべきだ」という声もあったが、確かにこれも入れるべきかも知れない。

そのことは一先ず措き、その歴史を見ると、これらの産業は実に道無斎の時代からあったわけである。
こういう社会では、精神的救済まで買えるから、カネは無限の効用をもつと言ってよい。

そうなれば、各人は無限に経済的になりうる。

カネによって入手できるものがきわめて限定されている社会では、カネの効用も限界がある。

上和田八郎左衛門のようにカネで「士」になることができず、同じようにカネで三位の「大夫」になることができないならば、普通の衣食住を支えるだけのカネがあればよいことになる。

カネで権力者になれないなら、余分の富を持つことは危険なだけである。

李朝の韓国はそういう状態だった。

◆世界に通用しない国内原則

金日坤氏の『韓国、その文化と経済活力』の中に、「崔家門の知恵」という面白い話がある。

崔氏の家門は、米にして一万石の収入を得つつ十代つづいたので有名な家だが、次のような厳しい家訓があった。

(一)官職は『進士』以上の位に就いてはならない。

(ニ)財産は一万石を越えて増やそうとするな。

(三)凶作の年には田畑を買うな。


(一)の進士というのは郷試に合格すると与えられる最低の称号で実務のない名誉職。
だが官職にあれば役人の横暴を防ぎ、収奪は免れる。

だが余り高い官職に昇れば、権力争いに巻き込まれ、財産没収などの憂き目に会うから絶対に上位に昇らない。

いわば「末は博士か大臣か」などということは絶対に望まないのである。

(ニ)は一万石も収入があれば否応なく資産は増えていく。

だが余り大きくなると危険だから余剰分は小作人に還元するか公益事業に寄付して、使用人や世間の人の怨みや嫉妬を受けないようにする。

「出羽の本間か、本間の出羽か」といわれるようになってはならない。
いわば銭屋五兵衛にならないためである。

(三)も同じで、貧乏人や困窮者の弱昧につけこんだという非難や憎悪の対象にならないようにせよ、ということである。

現在の国際社会の中で日本が生きる道を求めるにあたって、ある種の示唆を与える家訓だが、一国の経済という枠組の中で見れば、これでは資本の蓄積は不可能であろう。

もっとも蓄積しても意味がなく、逆に危険を招来するだけなら、確かに意味はないが、六次産業まである国はまた別である。

ただ日本で通用するこの国内原則が、そのまま世界に通用すると考えてはならないことは、常に自戒していないと危い

◆二十一世紀への日本の課題

以上に述べて来たこと、これは本書で今まで述べて来たことの要約だが、これをさらに要約すれば次のようになるであろう。

「日本人は”自然化された自然”によって形成され、”御威光”によってそれが保持されている秩序を、イデオロギーと無関係に自然的環境のように受けとり、それを”今の掟”として受容し、柔軟かつ誠実にそれに対応することによって摩擦を避け、その中で現実に社会に機能するもののみに価値を認め、その結果すべてを、経済性と有効性に還元しうる民族である」と。

明治時代のように植民地化されそうな危険があった時代には、戦国時代に鉄砲の有効性を認めたように、軍事力の有効性を認めた。

が、同時に経済性も重要視した。
「富国強兵」というスローガンが何よりもそれをよく示している。

この行き方は一見きわめて合理的である。
それが合理的であることは、日本の急速な発展が示しているであろう。

日本人は、以上の思想を借りものとしてでなく、自らのものとして完全に身につけているので、自分の思想を少しも意識していない

そして意識していないが故に、この合理性のもつ問題点をも意識していない

問題はここにあり、日本の落し穴は常にこの点にあるといわねばならない。
過去において日本はそれにつまずいた。

将来つまずくのもその点であろう

ではその問題点とは何なのか。

日本の発展が、それが軍事力であれ経済力であれ、その発展を可能とした前提、すなわち「御威光によって保持され自然的に形成された国際秩序」を崩壊させそうになることである。

この点で、以上の合理性は、きわめて危険な非合理性を含んでおり、これを、どのように克服するかが、簡単にいえば、二十一世紀への日本の課題なのである。

【引用元:危機の日本人/二十一世紀への課題/P213~】


一体どうしたらよいのか?というはっきりした答えはまだ出てきませんが、問題点ははっきり出てきました。

国際秩序の中で、機能至上主義と経済至上主義を活かす環境を与えられさえすれば、日本はその実力を発揮し、国際競争を勝ち抜くばかりか、一人勝ちという結果すら得ることによってその秩序を崩壊させてしまいかねないというのが、日本が陥り易い問題点だということですね。

また、仮にそうして秩序を崩壊させたとしても、新たな秩序を作りあげるだけの実力を持たないところも問題なのでしょう。

しかし、一番問題なのは、上記の問題点を日本人自らがまったく意識していないという点に尽きるのかもしれません。

次回は、こうした問題が、日本に対する理不尽な要求を引き起こしていることについて書かれた山本七平の記述を紹介していきたいと思います。ではまた。

【関連記事】
・鬱屈する反米感情をコントロールしないと危ない。
・”ひとりよがり”がユダヤを破滅させた。翻って日本はどうか?

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コメント

皆さん議論お疲れ様------------------------------実実実----------------------早くやらないと--------------------------命限りある------------------進めないと‐-----------やらないと--------------皆さんに問う何でやらないの--0wari--

  • 2010/02/14(日) 22:40:03 |
  • URL |
  • プチ兵和 #-
  • [編集]

デルタさんへ

デルタさん、コメントありがとうございます。

>同じ機能を得るためには、何をすればいいか。という解析へ話が進まなかったからです。

このご指摘は、独創性の有無となんとなく関わるような気がしますが、違うかな?

確かに機能一辺倒というドライなやり方は、日本人になじまないような気がします。
日本の敗因21か条の一つに、「思想的不徹底」というのがありましたが、この徹底していない面が絡んでいるのかも…。

デルタさんのご指摘のように、どうも、日本の技術というのは高スペック化というベクトルを指向している気がしますね。
つまり、ひたすら”芸”を磨くというやり方ですが。

この芸を磨くというやり方は、それが通用する環境が一変すれば、一瞬にして無用の長物化してしまう欠点を持っているわけですが、日本企業が革新的な製品をなかなか作り出せないのも、そうした性向があるからなのでは…なんて愚考した次第です。

  • 2009/11/21(土) 01:14:06 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
  • [編集]

機能か結果か

翻って考えると、日本の歴史上、……本文中に挙げておられる例でいうと、鉄砲などは、機能解析や機能の追求、というよりは、もっとアケスケに「結果」へのコダワリだったのでないでしょうか。工業製品でいうならば「スペック競争」に相当するものです(「高スペック信仰」でもある)。
と感じるのは、同じ機能を得るためには、何をすればいいか。という解析へ話が進まなかったからです。

この観点では特化しだしたのは、20世紀半ばからだと思います。
工学の世界に、
「バリューエンジニアリング(価値工学と訳されることが多いです)」という方法論があります。
一応、USA生まれとされてますが、日本との間で競争するように採用されていくうち、だんだんメジャーになってきている考え方……ですけど、日本でどこまでメジャーだろ(苦笑)というようなやり方です。
モノを設計するときに、機能ごとに分解していく、という、まさに「機能」本位な考え方でして、徹底してやるとかなりドライなやり方になってきますね。日本人だからかどうかは断言できませんが、「そこまでやらんでも」という意見で沙汰止みになることが多い。
「機能」を指標にするやり方には、やはり抵抗も大きいようです

  • 2009/11/19(木) 23:01:03 |
  • URL |
  • デルタ #JnoDGgPo
  • [編集]

仏陀やキリストが言ったように『“相手が悪いから私も悪い事をする”と言う生き方では最終的に御互いに憎み合う社会しか出来ない。だから誰かが過去の事は水に流し真の人間的な生き方を始めなければならない。』と言う事だと思うのです。武力に頼る平和は武力的均衡や、そもそも軍事力を支える経済力の均衡が崩れた時平和は消え去ってしまうのです。過去の種々の帝国の歴史が其れを示していますよね。
 我々はガンジー、アルベルト シュヴァイツァー、ヘレン ケラー、ネルソン マンデラ、マーチン ルーサー キング、等の行動を見て心を動かされますよね。彼等に共通している事は人間なら皆平等で助け合う事以外平和に向かう道は無いと言う信念ですね。マンデラはアパルトヘイトで悪名の高い南アフリカ白人政権を倒した後、彼等の人種差別と言う罪を必要以上に追及しませんでしたよね。正に仏陀の教えだと思うのです。
 と言う事で、そうです!心を入れ替える事です。例えば、学校では子供達に誰が一番頭が良いかと言う非常に人工的な基準でテストとか成績とかで競走させますよね。(人間の行為は何時も最終的には行き過ぎて文明を絞め殺してしまうのですが、例えば中国の科挙と言う制度ですね、朝鮮王朝も模倣した事で有名ですが、最終的に行き過ぎて創造力の無い物事を暗記できる種類の人間だけが官僚となり文明自体の健康な成長を絞め殺してしまったのですが)此の単なる個人の能力の競走で其れに勝ち残るだけの教育を、勉強で苦しんでいるクラスメイトを助ける様な教育方針に変更すると10年以内に政治的、経済的、社会的変化が起こるのです。頭が良い人だけが安楽な生活を送れる社会は歴史的な中国や朝鮮半島の歴史の繰り返しをするだけです。
 私はアメリカでアメリカ人の非民主的国家の富豪達に対する軽蔑を良く感じるのですが、その理由は一部の権力者だけが裕福な生活をしていても平等な権利の無い多くの国民が貧困状態を苦しんでいる国家の富裕層の倫理観を軽蔑しているのです。(問題はアメリカも疎の様な国家である事に気が付いているアメリカ人は未だ過半数には達しては居ないようですが)
 パラダイムシフトは物質的欲望を掻き立てて来た企業による宣伝行為に対する教育の必要性も含まれるべきだと思います。アメリカでは1910年代から精神科医の政治、商業行為への参加が始まり種々の著作が発表されています。(例えばウイルソン大統領は好戦的人種差別者だったのですが巧妙なプロパガンダで平和主義者として信じられているのです)
 此の事実については日本では殆ど情報がないようですが、アメリカでは民衆の購買意欲に影響力を与える精神科医による研究が行われていて、特にテレビ放送が始まった50年代に極端化し倫理的問題となっています。
 西洋の海外発展が始まった頃の思想である資本主義の“常に拡大する利益”を追及する為の行為ですが、現在の発展する地理的条件が無くなった世界にはもう時代遅れの思想だと言うことです。若し続ければ地球は汚染された海、森林の無い、そして野生の動植物の死に絶えた荒涼とした我々の食料も生産出来ない地球が残るだけとなってしまいます。

  • 2009/11/14(土) 11:22:55 |
  • URL |
  • ejnews #-
  • [編集]

今までのejnewsさんの主張を伺ってますと、要はパラダイムシフトを起こすには、心を入れ替えなければならない…ということになるのでしょうか?

実際に、日本人の多数が、心を入れ替えるには一体どうすればよいのでしょう?
やはり教育しかないのでしょうか。

仮に日本が相互扶助の精神になったとしても、世界が弱肉強食の世界のままなら、日本はカモにされるだけのような気もしますし…。

何か難しいですね。

  • 2009/11/13(金) 22:52:00 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
  • [編集]

此れは“主義主張や理想論”と言う物ではありませんよ。
 例えば日本が江戸時代まで続けていた封建主義と言う物の考え方は其の時代の日本人の行動思考の根本的なもので、其れは日本人の心から行動様式全てに影響を与えていましたね!然し欧米の海外侵略によって機能しない主義となり新しい主義によって日本人の思考、行動様式を代える必要が生じ明治と言う時代の誕生させたと言う歴史は否定できないでしょう?つまりパラダイムシフトだったのです。歴史的には日本は驚くような速さで変身したのです。欧米諸国は有色人種の国家が僅か数十年の間に欧米的技術社会に変更できるとは夢にも想像していなかったでしょ?パラダイムシフト無しに“現実的”と言う言葉を使い現在まで機能しないと分かっている根本的主義主張を変えないと言う行為は、人間の保守的性質“今まで慣れてきた環境を変えたくない”と言う人類全てが共有する原始的心理に由来する物ですが、アインシュタインが言ったように“今まで何回も試みて間違っていると分かっている事を、次は正しい答えがでるだろうと期待し繰り返し同じ事する事は精神異常である。”なのです。
 “根本思想が間違っていると其れから生まれる現実的方法論はやはり間違いである”とはどの政治、経済、哲学、科学でも同意されているのですが------------?
 私の言っている事が分かりますか?幾等現実面の問題を解決する為に苦悩努力しても根本的考え方が間違っていると正しい答えは出ないのです。
 こんな笑い話があります。
或る科学者がバッタの能力を実験していて、先ず1本目の足を切ってみるとバッタは未だ動いている。2本目の足を切ってみる。未だ動いている。3本目、4本目と続き、5本目を切っても未だ動いていました。然し最後に残った6本目の足を切り落とすと突然バッタは動かなくなりました。此の科学者は研究報告にこの様に書いたそうです『バッタは6番目の足に身体を動かす機能が集中している。何故なら6番目の足が切り落とされると同時にバッタは突然動く能力を失ったからだ!』
 考えさせられる笑い話だと思いませんか? “現実的”と言う言葉は確かに反論する為には議論上有効ではありますが、“現実問題”を解決する為には今までボンヤリ追っていた根本思想の変革をしないと(心を入れ替えるですね日常の日本語では)常に間違った答えしか出ず、貴重な時間の無駄ばかりする事になると思いますが。

  • 2009/11/13(金) 05:26:51 |
  • URL |
  • ejnews #-
  • [編集]

ejnewsさん、再レスありがとうございます。

長文コメいただいたものの、経済オンチの私にはわかりづらい処もあり、お返事が的外れになってしまうことはご容赦ください。

>重要なのは資本主義だとか、共産主義だとかと言う一つの主義で全てが変わるという精神的怠慢を捨て去る事です。
この点は、仰るとおりだとおもいました。
主義主張も大切ですが現実に即して対策を施していくことが重要なのではないかと。
万能薬のような処方箋はないのでしょう。

  • 2009/11/12(木) 22:25:00 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
  • [編集]

う~ん。一寸長いのですが--------------。

生活習慣(本当に栄養の有る有機農耕や野生の植物、野生の動物が本当に栄養がある事は最近の科学で実証されつつあり、しかも農薬は少なくとも遺伝子の突然変異を誘発し、化学肥料に含まれる人工窒素はアルツハイマーの原因だと言われる様になっているのですが、加えてタバコや酒に添加物の含まれている食品ばかり食べていると--------)が原因の患者の『先生私は何時治るのでしょうか?』と言う問いに、医師の通常の答えは『生まれてから今までの生活習慣が原因で貴方は病気になっているのですから少なくとも貴方が生きてきた時間だけ健康になるには時間が掛かると思って下さい。でも先ず生活習慣を変える事です。そうすれば必ず健康になりますよ。』なのですが、人類社会も同様で何か大問題が発生し(既に発生しているのですが)明日にも自分の命が危ないと感じるまで我々は何もしないでしょう。でも人間の病気は個人ですから死を避ける為にヴェジタリアンになったりタバコを止めたり、酒は少なくともレッドワインに代える(私の事ですが)とか簡単に出来る訳ですが、社会となると、例えば欧米では、地球温暖化について反論している科学者の研究資金は殆ど石油、石炭、天然ガス、原子力資本から来ている。遺伝子組み換え技術に対する肯定的研究は常に遺伝子組み換えで利益を得る団体、集団、企業によってなされている。タバコの健康への悪影響に反対する研究は何時もタバコ企業によって支払われている。等々------------。つまり、現在の集中された資本に対抗する事は不可能に近く、其の資本は資本主義と言うヨーロッパがアフリカ、アジア、アメリカ大陸に向かって侵略し腕力で植民地、市場を奪取し始めた時期に出現した概念なのです。つまり資本主義の本質は法律の無い自由市場経済資本主義で強い物だけが生き残ると言うソシアルダーウイニズムなのです。英国が海外に帝国を拡大していた時期にダーウインの進化論が受け入れられたのも偶然ではなく一種のパラダイムシフトだったのです。ダーウイン自身は後に競争で勝ち残るだけが自然の鉄則ではなく相互扶助も自然の鉄則だといっていて、ダーウイン以前に相互扶助、協力共生の自然の営みは既に科学者によって観察され発表されていたのですが、地球温暖化の社会現象と同様資本、権力を持つ者の意見が広がるようです。ソシアルダーウイニズムは進化論を社会学に無理やり使用した偽科学で(トーマス マルサスに影響を受けたダーウインの進化論をハーバート スペンサー等が単純化し人間社会の説明に利用した。だから白人は有色人種よりも進化していて有色人を支配する事は論理的帰結である云々)後にヒットラー等のファシズムの基本理念になった事は有名でハイエク、フリードマン、ランド等の自由市場経済資本主義はソシアルダーウイニズムに影響を受けた経済論なのです。
と言う事でヨーロッパが海外に武力を背景に発展し始めた時期の彼等の常識だった“常に発展する余地の有る条件”が必要な資本主義を捨て去る事がパラダイムシフトの一部になるのですが、重要なのは資本主義だとか、共産主義だとかと言う一つの主義で全てが変わるという精神的怠慢を捨て去る事です。つまり生活習慣、生きると言う事についての概念を変えると言う事です。政治形態や経済主義を変えると全てが変わると言う安易な考えは捨てる事です。
 問題は細部なのです。そして心のあり方なのです。インドの独立の父ガンジーの言葉は私は何時も引用しているのですが『民主主義は政治形態を変えるという上っ面だけの事ではなく(民主主義の本質を理解出来ると言う、つまり優しさ、相互尊敬、相互扶助等々の)心の変革なのだ。』此れが人類文明のパラダイムシフトだと思うのです。若し日本が民主主義の理念、相互扶助の理念と共に行動すれば“一人勝ち”と言う心配もなくなるのです。

  • 2009/11/11(水) 18:48:53 |
  • URL |
  • ejnews #-
  • [編集]

具体的にはどうすれば?

ejnewsさん、レスありがとうございます。

仰りたいことはわからなくもありません。
パラダイムシフトの必要性についても、そのとおりでしょう。

ただ、そのパラダイムシフトを、実際どのように実現すればいいのですか?
その具体的な方法論となると、皆目私にはわかりません。

ejnewsさんは、どうしたらパラダイムシフトを起こせるようになると思われますか?

  • 2009/11/10(火) 23:23:07 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
  • [編集]

私は経済を無視しろと言っているのではないのですよ。
 唯、経済ネオリベラリズムや英国のサッチャーや米レーガン以降の米ネオコン等の極右翼の基本思想“自由市場経済資本主義”で代表される人工の金銭的価値や“売れれば良い”と言う価値観は歴史的に人間社会にとっては余り有益ではないと考える人が多くなって居る様ですね。特に北欧諸国唯一保守派に政権が交代したアイスランドは完全な自由市場経済資本主義に切りかえ、其の後現在の金融危機で多くの銀行、企業、個人だけでなく国家が破産したのは有名な話ですね。
 私は理想論を言っているのではないのです。現在のアメリカも(有名なアラン グリーンスパンが非常に大きな影響力を持っていたわけですが、彼はアイン ランドのサークル内でも彼女に非常に近い人で彼女が亡くなるまでグリーンスパンは彼女の経済思想の忠実な支持者だった事も自由市場経済資本主義が機能しないと言う皮肉な証拠だとの記事が現在のアメリカのジャーナリズムでは良く見かけるようになっています。グリーンスパン自身も最近彼の信じていた経済主義は間違っていたと白状しているのですが)自由市場経済資本主義が原因で金融危機が起きたわけですが被害を受けたのは庶民だけで支配的富裕層への富の集中が加速されただけです。歴史を振り返るとリセッションや恐慌の度に富の集中が拡大されると言う繰り返しのようで1929年の株の暴落で始まったとされる世界恐慌時にはアメリカはルーズヴェルトが自由市場経済主義を規制する(易しく言えば、売れるから良いと言う訳ではないと言う事)法律を次々と成立させ1970年初頭まで続いた経済的に比較的平等な社会を造ったのですが-----------。
 と言う事で現在は世界各国でパラダイムシフトの必要性が云々されて居る様ですよ。

  • 2009/11/09(月) 18:51:48 |
  • URL |
  • ejnews #-
  • [編集]

ejnewsさん、戯言とまでは思いませんが、ただ、「貧すれば鈍する」という”現実”もあります。
ある程度の物質的・経済的欲求は満たされる必要はあるのではないでしょうか。
理想も大切ですが、現実を見失っては元も子もありません。

理想主義者の一番の問題点は、現実を見失いやすいことだと思います。
現実を把握せず、問題解決に至る具体的な道筋を示せない。
理想を絶対視し、現実的な改善を軽視する。
ある意味、傲慢であり、一人よがりでもある。

私が思うに護憲派の方々にそうした傾向がみられますね。
それがなんら実害がなければ構わないのですが、理想にこだわるあまり、却って問題を悪化させるとしか思えない「解」を求めることが多い。
何でも現状を打破すればいいってもんじゃありません。

どうも、現在の民主党もそのような状態に陥ってますね。
困ったものですが。

  • 2009/11/09(月) 00:19:20 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
  • [編集]

----------『人鏡論(註1)』で道無斎が神・儒・仏を嘲笑しているのは、彼らがその「思想」や「教え」乃至は「秘伝」そのものに価値を置かず、それが「売れる」という点、すなわち経済性に価値を置いている点がある。----------
 興味深い話ですね!アメリカの極右翼と言われるネオコンが同様の“売れる”事は良い事だと言う“自由市場主義資本主義”をモットーにして現在のアメリカの金融資本支配、其れに続く社会機構破壊、経済危機を引き起こしたのは面白い話ですね。そしてネオコンはキリスト教原理主義(ですか?日本で?アメリカではエヴァンジェりカルEvangelicalとかエヴァンジェリカリズムEvangelicalism呼ばれている)を母体とした(巨額の御布施で儲かるのです)政治基盤と資本家層に支えられていたのです。(キリストと言う名前の御威光ですね)
 兎に角、歴史を振り返るとオランダは風力を用いた帆船貿易で世界を支配し、続く英国は石炭と石油のエネルギーで世界を征し、アメリカは石油と核で世界を征したのですが、国際競争に勝ち抜くと言う事に重点を置くよりも、其れよりももっと違った幸福感の概念を確立する事が本当に人間として幸福に存在する方法ではないでしょうか?アルベルト シュヴァイツァーが『西欧文明は物質的欲望や経済的欲望を幸福感の基準とし、其れが原因で不幸になっている。それどころか世界中を不幸にしている。我々は先ず命の有る全ての生き物を尊敬すると言う価値観を大切にする文明を築く事が人類の真の幸福を達成する道である。』と言うよな事を言っています。
 私も今人類はパラダイムシフトが必要だと思うのです。
 年寄りの戯言かな?
 

  • 2009/11/08(日) 19:28:24 |
  • URL |
  • ejnews #-
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潜水艦さんへ

潜水艦さん、ご無沙汰です。コメントありがとうございます。

教えていただいたリンク先のブログ拝見しました。
「狼魔人日記」と言えば、結構有名なブログですよね。ランキングに載っているのを見たことあるので名前だけは知っていたのですが、山本七平のことも紹介されていたんですねぇ。今度TBさせていただこうかな。

ご指摘のni0615さんは、私もApemanさんの所でよく見かけていたので存じてました。
当該コメントも、やっぱりな…というものでしたね。

そういえば、私がブログ始めたばかりのとき、山本七平の「戦陣訓」の話に食いついてきたのがブリーチャー・バムさんだったのを思い出しました。

彼らにとって、どうも山本七平というのは目の敵なんですな。
あれだけ躍起になって否定しようとするのですから。

  • 2009/11/03(火) 23:15:05 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
  • [編集]

山本七平らの話(´ー`)y─┛~~

お久しぶりです。潜水艦でございます。
山本の話題がここでも少し出てきてます。

http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/9c1f5510386f499fdb3be40e69307108

「戦陣訓」については宗教サヨクがいろいろ言ってますが、実態はいろいろ違ってたようですな。
つーか、降伏した日本兵や邦人を虐殺する国民党軍とか、捕虜を皆殺しにする米豪軍の話も掘り出されてきたし、マスコミのいい加減な思い込みも暴かれつつあるようです。
(´ー`)y─┛~~

ちなみに、あっちでni0615という輩が書いてますが、これまたapeman城の常連さんです。
宗教サヨクはどこにでも現れるから困ったもんですね。

  • 2009/11/03(火) 16:44:05 |
  • URL |
  • 潜水艦 #R1y00GSs
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Author:一知半解
「一知半解知らずに劣れり」な自分ではありますが、「物言わぬは腹ふくるるわざなり」…と、かの兼好法師も仰っておりますので、ワタクシもブログでコソーリとモノ申します。
一知半解なるがゆえに、自らの言葉で恥を晒すのを控え、主に山本七平の言葉を借用しつつ書き綴ってゆきたいと思ふのでアリマス。宜しくメカドック!!
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・管理人はコメント欄の運営については自由放任という立場です。当面は、たとえ議論が荒れてしまっても不介入の方針でいきます。議論はとことんやっていただいてかまいませんが、できるだけ節度やマナーを保って議論していただきたいと”切に”希望します。
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